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 日本神経内分泌学会は、神経内分泌学の基礎研究から臨床的問題までを扱う学際的な学術団体で、会員数は約600名からなる。会員は主に医学部の基礎医学(解剖学、生理学)、臨床医学(内科学、産婦人科学)、理学部、農学部、水産学部などの研究者によって構成されている。日本神経内分泌学会は、年に1回学術集会を開催しており、神経内分泌学に関する学術研究成果の発表や社会への情報発信を行っている。神経内分泌学は、その対象となる内容から内分泌学と強く関連があるため、日本内分泌学会と連携を保っている。以前は、日本内分泌学会の分科会であったが、平成7年(1995年)に日本神経内分泌学会として新たな歩みを始めた。第1回学術集会は昭和42年(1967年)に始まり、今日に至るまで35年の歴史を持つ。学術集会の他に、川上賞や若手研究奨励賞を設け、研究者の育成につとめるとともに、ニューズレターの発行を行っている。組織としては、役員に理事、評議員、名誉会員をおき、現在15名の理事、2名の監事によって運営がなされている。また、2001年から、International Neuroendocrine Federation(INF、国際神経内分泌連盟)も加わり、世界各国の神経内分泌研究者との交流を行っている。

神経内分泌とはなにか
 私たちの身体は、まわりの環境がどのような変化(気温が上下したり、明るくなったり暗くなったり、あるいは人やモノと出会ったり)をしようとも、また、みずから運動をしたり姿勢などを変えようとしても、それらの変化に応じて体内の環境(体温や血液の量、成分など)を一定の範囲に保とうとする仕組みを持っている。これを体内機構の恒常性(ホメオスタシス)と呼ぶ。このような体内の仕組みは、おもに自律神経系や内分泌系がかかわり、ホルモンや化学物質がその作用をになう。自律神経系や内分泌系は、脳のなかの視床下部と下垂体によって調節、コントロールされており、視床下部・下垂体系を中心としたホルモンの制御機構を神経内分泌と呼ぶ。したがって、内分泌が体内(末梢)のホルモン機構をあつかうのに対して、神経内分泌は脳(中枢)の内分泌とも言える。具体的には、生殖、性行動、ストレス反応、体温、摂食、体液バランス、飲水などの調節メカニズムやその破綻、臨床を、遺伝子、分子生物、形態、電気生理、生化学的定量、イメージング、などの方法を用いて研究が展開されている。

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