大会

第115回大会(平成29年度夏季大会)

日時:平成29年6月3日(土)・4日(日)
会場:早稲田大学

※詳細は追ってお知らせします。


第114回大会(平成28年度冬季大会)

(共催 大阪樟蔭女子大学図書館・田辺聖子文学館)

案 内

日にち: 平成28(2016)年12月3日(土)、4日(日)
会場: 大阪樟蔭女子大学
〒577-8550 大阪府東大阪市菱屋西4-2-26
交通: 近鉄奈良線「河内小阪駅」下車 西へ徒歩4分
またはJRおおさか東線「河内永和駅」下車 東へ徒歩5分
※会場のホームページ・アドレス:www.osaka-shoin.ac.jp/univ/
問い合わせ先: 大阪樟蔭女子大学 学芸学部国文学科 奈良崎英穂研究室
E-mail: narasaki.hideho@osaka-shoin.ac.jp
テーマ: 女性作家と『源氏物語』
【趣旨】『源氏物語』は千年の時空を超えて日本のみならず世界中で読み継がれている。海外での翻訳は260種類を越え研究も盛んである。東洋の小さな島国で女性作者の手によって生まれた一作品が、これほど長く広く読み継がれているのは、原作の魅力もさることながら、数々の翻訳が大きく寄与しているのである。日本においても、古くは西鶴から、近くは角田光代に至るまで、各時代のさまざまな作家たちによって次々と翻訳・翻案が行われて来た。なかでも、日本初の全巻口語訳を成し遂げた与謝野晶子をはじめ女性作家による翻訳の存在は注目すべきであろう。各時代における女性作家による翻訳の方法を探る中に立ち現われてくる『源氏物語』の本質と魅力を考えてみたい。
再創造されることで存続して来た古典文学の有り様を、作家と『源氏物語』との関わりにおいて解明することは、古典文学を未来に伝える可能性を拓くことにも繋がるであろう。

第1日 12月3日(土)

11:00~11:30
11:30~12:00
12:30~
13:00
13:15~17:00 講演・公開シンポジウム テーマ 女性作家と『源氏物語』

(会場:清志館5階 G501教室)

※一般の方も御自由に御参加になれます。参加費は無料です。

13:15~14:15
14:30~17:00
 
17:30~19:30
 

研究発表会要旨pdf


第2日 12月4日(日)

9:00~
9:20~12:15
13:15~16:30
13:15~13:55
14:10~16:10
16:10~16:30

貴重書展示

場所:大阪樟蔭女子大学・田辺聖子文学館
期間:12月2日(金)から12月5日(月) 10:00~16:00


60周年記念大会(第113回大会・平成28年度夏季大会)

案 内

日にち: 平成28(2016)年6月4日(土)、5日(日)
会場: 青山学院大学青山キャンパス
〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25
交通: 東京メトロ銀座線・半蔵門線表参道駅またはJR線渋谷駅下車
※会場のホームページアドレス:
http://www.aoyama.ac.jp/outline/campus/access.html
問い合わせ先: 〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25
青山学院大学文学部 小川靖彦研究室
yasuhiko.ogawa122@gmail.com
テーマ: 日本とインド―文明における普遍と固有―
【趣旨】日本文化に多大な影響を与えたインド文明。しかし、インドは近代以前の日本人にとっては「天竺」と呼ばれる、見たこともない幻の国であった。それでありながら、インドは日本人の精神世界に大きな足跡を残したのである。現在、日本人はインドを旅して直接にその世界に触れ、その先進性と古代的混沌に驚きを覚えている。多様な社会と文化を抱え込んだインドとの交流は、今後の日本にとってますます重要となるに相違ない。そして、マハートマー・ガーンディーの平等主義、Pacifism(平和主義)、ラビーンドラナート・タゴールの東西文明融合の思想などを生み出したインドは、未来の世界文明を考える大きな鍵となるであろう。なお、本年は、タゴールが初来日した1916年から百年になる。

第1日 6月4日(土)

11:00~11:45
12:30~
13:00
13:15~17:30 公開シンポジウム テーマ 日本とインド―文明における普遍と固有―

後援: 公益財団法人日印協会

(会場 本多記念国際会議場(17号館6階))

※一般の方も御自由に御参加になれます。参加費は無料です。

13:15~14:15
14:35~17:30
 
18:00~20:00
 

研究発表会要旨pdf


第2日 6月5日(日)

9:00~
9:20~12:10
9:20~10:00
10:00~10:40
 
10:50~11:30
11:30~12:10
9:20~10:00
10:00~10:40
 
10:50~11:30
11:30~12:10
13:10~15:40
13:10~13:50
13:50~14:30
 
14:35~15:40
13:10~13:50
13:50~14:30
15:50~16:50

第112回大会(平成27年度冬季大会)

案 内

日にち: 平成27(2015)年12月5日(土)、6日(日)
会 場: 國學院大学栃木学園教育センター
〒328-0043 栃木県栃木市境町22番地30号
交通: JR線・東武線「栃木駅」より徒歩2分
※会場のホームページアドレス:
http://www.kokugakuintochigi.ac.jp/kcenter/
問い合わせ先: 〒328-8588 栃木市平井町608
國學院大学栃木短期大学 国文学第一研究室 塚越義幸
tsukagoshi@kokugakuintochigi.ac.jp
テーマ: 道の文学とトポスの成立
【趣旨】古代における五畿七道、近世の五街道、それに通ずる数多くの脇道、それらの道はある時は政治の道、ある時は軍事の道、またある時は信仰の道、そしてまたある時は経済の道として、それぞれ交通の場の役割を果たしてきた。さらに日記文学や紀行文などの題材としての文学の「道」も重要な位置を占めており、そこには独自の場である歌枕や俳枕などの名所「文学のトポス」が成立してきた。
本大会では、栃木県(下野)を中心に東国における「道」(東山道・鎌倉道・奥州道中・日光道中など)を取り上げ、それらを盛り込んで創作された物語文学・唱導文芸・紀行文などが、その中でどのように文学の場としてのトポスを確立させていったかを明らかにしてみたい。
今年は徳川家康公没後四百年の年を迎え、日光道中・例幣使道という道の終着点としての「文学のトポス」である日光への関心も再燃している。

第1日 12月5日(土)

11:00~11:45
11:45~12:30
12:30~
13:00
13:15~17:00 公開シンポジウム テーマ 道の文学とトポスの成立

(会場 レクチャーホール)

13:15~14:15
14:30~17:00
 
17:30~19:30
 

第2日 12月6日(日)

9:30~
9:50~12:00
9:50~10:30
10:30~11:10
11:20~12:00
9:50~10:30
10:30~11:10
11:20~12:00
13:00~15:50
13:00~13:40
13:40~14:20
14:30~15:10
15:10~15:50
15:50~16:10

報告

第112回大会も盛会のうちに無事終了しました。大会テーマは「道の文学とトポスの成立」。趣意文にあるように、下野(現栃木県)が東国における「道」の重要な通過点・分岐点であったこと、徳川家康公没後四百年の年を迎え関心の高まる日光を擁することを意識した、まさに地元に密着したテーマと言えます。以下、一日目のシンポジウムの内容につき記します。


全国大学国語国文学会第112回大会

基調講演の徳川恒孝氏は徳川宗家18代当主にして徳川記念財団理事長で「日光東照宮と将軍社参」と題する御講演。内容は、徳川幕府・日光東照宮・歴代将軍の日光社参につき触れられたのは勿論だが、それに留まらなかった。戦国の世が終わり、江戸徳川の世になって、世界で稀な永い平和が続いて、日本が文化的・経済的・倫理的に非常に高い水準に至っていたことを、寺子屋の数や識字率、出版点数等の数字を上げつつ説得力を持って語られた。また、WWF世界自然保護基金ジャパン会長のお立場で世界各地を飛び回っておられる御経験を基に、「世界を巡ると、日本の良さ(文化・風土・平和)が良く分かる」旨力説され、それを今後とも大事にして行くべきであり、世界に向け我々が今後もっと貢献できることがある旨述べられた。

全国大学国語国文学会第112回大会

続いて、各パネラーの発表へ。最初の大島由起夫氏は、「流浪・巡礼の道――中世東国の物語世界より――」と題する御発表。中世の軍記・物語等の文学が如何に深く在地伝承や唱導者の活動といった当時の宗教状況と深く繋がっているかを、種々の例を挙げ示された。『神道集』などを例にしつつ、中世文学に観る、人間にとっての「救済」や「神」へと話題が展開。この方面に不勉強な稿者にはやや難解に感ずる面があったものの、本大会のテーマである「トポス」(在地性・土地)が、文学や人間の普遍に繋がる深さを持つことは理解でき、もっと多くのお話を伺いたい思いに駆られた。

次の佐藤勝明氏は「『おくのほそ道』の白河前後」と題し、『おくのほそ道』の構造的な読み直しを問う、意欲的な御発表。稿者に趣旨を要約する能力があるかどうかおぼつかないが試みると、氏は作中の「白河の関」に注目。関所が古来単に軍事上の要所であるのみならず「境の神」としての性格を持っていたこと、及び芭蕉が白河の関と「茨」を繋げていることにつき、古典の伝統の中での意味(重要性)を検証。白河の関を超えること、そして関を超えた後に待ち受けている人物(等躬・清風・一笑ら)のいることが、『おくのほそ道』が次なる新たな世界へ入って行くことの象徴となっていることを述べられた(のだと思う)。諸本の価値や細部の読みが目立ち、最近は『おくのほそ道』の構成論は下火になっていたように見えるが、本発表は本格的な作品論が未だ解決されていないことを改めて実感させてくれた(と思う)。

最後の田坂憲二氏は、御専門の『源氏物語』でなく、「北条秀司『花魁草』と栃木」と題する、近代演劇に関する御発表。『花魁草』は、昭和57年2月歌舞伎座初演。主役のお蝶を尾上梅幸、相方の幸太郎を尾上菊五郎と音羽屋父子が演じた悲恋物。年増の女郎お蝶が年下の大部屋役者幸太郎と中川の土手で出会い深い仲となるが、幸太郎がたまたま役者として中央で活躍する機会を得ると、お蝶は幸太郎の出世を考え秘かに身を引く。氏は、本作が本筋としての悲恋物語の中に、要素として実に細かく日光付近の在地性(川・名産・累伝承等)を取り込み、作品にリアリティを持たせると共に御当地性を帯びさせている(=舞台となる土地の人々へのサービス精神が窺える)点を、具体的な文献・資料を挙げつつ指摘された。稿者の正直な感想を吐露すれば、中古文学専家である氏が、ほとんど先行研究のない近代の戯曲につき、ここまで実証的な発表をなさることに対し、近代の日本・外国の文学や映画にも通暁された氏ならではの御発表だと感銘を受けた。

全国大学国語国文学会第112回大会

その後、発表者全員で合同討議とフロアを捲き込んでの質疑応答に移る。通常、大きなテーマでのシンポジウムは、各発表がなかなか有機的に連関しきれない傾向が強いが、司会役の安保博史氏の巧みな差配もあり、有益な議論が展開されたように思う。「トポス」が単なる在地性・土地ではなく、特定の連想ないし情念を喚起させる機能を持つ点において、歌枕や『類船集』等に示される和歌・俳諧の本意本情といった意味合いを持つこと。テーマの一つである「道」が、陸上の道であるのみならず、水運で人と物を運ぶ「川」(水)も「道」としての意義を持つこと。文学作品中に採り込まれることのあまり多くはない「日光」が、近世の徳川の世になる前から、古代以来の聖性や仏教性を帯びた地であり豊かな在地伝承を有すること。こうした多くの事柄を稿者は再認識させてもらうことができた。 総じて、シンポジウムは各発表が諸方向に「拡散」し「言いっ放し」となりがちだが、本シンポジウムがそうならなかったのは、広く深いテーマでありながら、各パネラーが諸本・テキストを重視し、実証的な手堅い方法に拠る研究上の立場を堅持しつつ、所与のテーマに真摯に向かい格闘されたこと、そして 塚越義幸氏ら会場校の人達やコーディネート役の安保氏が、パネラーの人選や当日の討議の進行等に多大な労力を持って準備をなさった故と拝察する。

なお、2日目の発表の中から、研究発表奨励賞には、早稲田大学大学院生の富澤祥子氏の「『夜の寝覚』の「ひろさはの准后」について――女君の「嵯峨野の契り」――」が選ばれた。


内容は以上です。最後に付言すると、大会一日目にはJR両毛線が車両故障で不通となるアクシデントがあったものの、会場校である國學院栃木短大中村幸弘学長の歓迎の御挨拶をはじめ、スタッフの先生方・学生さん達の温かな対応や、会場校御所蔵の折口信夫関係資料の特別展示もあり、本当にきめ細やかな気遣いに溢れた、気持の良い大会でした。加えて、会場の栃木市は古い宿場街の風情の残る地であり、栃木駅から歩いて回れる範囲に江戸時代や明治初期の建造の幾つもの藏や山本有三の記念館などがあり、これらを時間外に観られたことも、稿者には今大会参加の貴重な「お土産」となりました。

〈付記〉稿者の怠慢と不注意のため、大会報告が遅れた上に、当日のシンポの様子を撮影した写りの良い写真を掲載できませんでした。深くお詫び申します。

(文責:本学会広報委員)



第111回大会(平成27年度夏季大会)

案 内

日にち: 平成27(2015)年6月6日(土)、7日(日)
会 場: 大東文化会館
〒175-0083 東京都板橋区徳丸2-4-21
http://www.daito.ac.jp/file/block_49513_01.pdf
交通: 東武東上線「東部練馬」駅から徒歩2分
問い合わせ先: 〒175-8571 東京都板橋区高島平1-9-1
大東文化大学外国語学部 藏中しのぶ研究室
zenkoku.daito2015[at]gmail.com
テーマ: シルクロードの東と西をむすぶ―文学・歴史・宗教の交流―
【趣旨】昭和のシルクロード・ブームから35年が過ぎ、2014年には「シルクロード:長安~天山回廊のルートネットワーク」が世界遺産に登録された。中国・カザフスタン・キルギルスタン三国共同の申請であっため、日本国内ではあまり報道されず、日本が申請した「富岡製糸場」の登録が大きな話題となった。生糸を生産する「富岡製糸場」によって、シルクロードは奈良を越え、富岡にまで延長されたともいわれている。
シルクロードをさらに西の「香料の道」へと延ばし、地中海世界につなげていこうとする構想もある。東に延長すれば、日本の沖の島、大宰府を経て奈良にいたる古代遺跡を連結する「仏教伝播の道」「海のシルクロード」への可能性も秘めている。
シルクロードの先には何があるのか? シルクロードから何が見えてくるのか?
来年度の本学会60周年大会シンポジウム「日本とインド―文明における普遍と固有」への展望を視野にいれ、このシンポジウムを企画した。
基調講演では、日本近現代文学の中国・西域への関心に焦点を当て、鈴木貞美氏には、明治期から宮沢賢治・保田与重郎・井上靖ら昭和戦前・戦後にいたる中国・西域ブームを解読していただく。
また、日本未紹介の10世紀のイスラム逸話集タヌーヒー撰『イスラム帝国夜話』の翻訳を手がける森本公誠師に、シルクロードの先、辺縁に位置するイスラムの文学から、改めて日本の宗教と文学を照らし出していただく。
歴史学では、近年、鈴木靖民氏が提唱する東部ユーラシア世界構造論をはじめとして、諸説が提起され、文学、宗教との関連の探究も待たれている。
ふたたび、シルクロードが脚光を浴びつつある今、これまでにない新たな視座から、シルクロードがむすぶ東西文化の交流を問い直す。

第1日 6月6日(土)

11:00~11:30
11:30~12:30
12:30~
13:00
13:10~17:00 公開シンポジウム テーマ シルクロードの東と西をむすぶ―文学・歴史・宗教の交流―
13:10~15:10
15:30~17:00
 
18:00~20:00
 

研究発表会要旨pdf


【委員等選挙】
  投票日時:6月6日(土)12:30~17:30
  投票会場:大東文化会館ホール前


第2日 6月7日(日)

9:00~
9:30~12:20
9:30~10:10
10:10~10:50
 
11:00~11:40
11:40~12:20
9:30~10:10
10:10~10:50
 
11:00~11:40
11:40~12:20
12:20~13:20
13:20~15:30
13:20~14:00
14:00~14:40
 
14:50~15:30
13:20~14:00
14:00~14:40
 
14:50~15:30
15:40~16:40

報告

第111回は盛会のうちに無事終了しました。全国大学国語国文学会は、平成28年度に創立60周年を迎えます。60周年大会では「日本とインド―文明における普遍と固有―」というテーマを立て、日印の文化交流・文学交流について考察しました。それに先立つ第111回大会でも、シルクロードを舞台とする文化交流・文学交流をダイナミックに捉える公開シンポジウムが企画されました。

全国大学国語国文学会第111回大会

鈴木貞美氏は基調講演「日本近現代におけるシルク・ロードへの関心―国際戦略と学術の動き―」で、シルクロードの探検と調査の歴史を概観した上で、宮沢賢治がシルクロードに強い関心を抱いていたことを紹介され、また事実とは異なる井上靖の西域小説を通して「歴史とは何か」という問題を提起されました。

全国大学国語国文学会第111回大会

一方、森本公誠氏は基調講演「タヌーヒー著『イスラム帝国夜話』-初期イスラム社会の世相を切りとる―」で、書記能力に優れ、君主サロンの一員であったタヌーヒーが、時代に対する危機意識の中で編んだ逸話集『イスラム帝国夜話』の全貌を紹介しつつ、この書が東西交流史(特にインド)の貴重な資料であることを示されました。

全国大学国語国文学会第111回大会

パネルディスカッションでは、フレデリック・ジラール氏は、シルクロードを経て中国に伝えられインドの禅が中国化し、玄奘によって独自な思想に練り上げられてゆくプロセスを明らかにされました。


全国大学国語国文学会第111回大会

鈴木靖民氏は、「東部ユーラシア」という視点を提示し、その世界を「中心―周辺―辺縁」の三層構造という新しいモデルで捉えようとされました。辰巳正明氏は、山上憶良の文学における、敦煌文学文献の強い影響を指摘し、敦煌―長安―奈良を結ぶブックロードの重要性を強調されました。討論では、司会の藏中しのぶ氏が、シルクロードの東西の文物や思想の、実証しにくい類似性・共通性が大きな研究課題となるという問題提起されました。シルクロードに関わる文明の、思いもかけない、さまざまな交流のルートが今後明らかになることでしょう。さらに、文物や思想を橋渡ししたシルクロード自体、あるいは中央アジアの文化に光を当ててゆくならば、一層豊かな交流の相が浮かび上がるように思われました。

なお、研究奨励賞には、生田慶穂氏(お茶の水女子大学大学院生)の「看聞日記紙背連歌懐紙の訂正について―本文異同と式目をめぐる問題―」が選ばれました。

(広報委員記)



第110回大会(平成26年度冬季大会)

案 内

日にち: 平成26(2014)年11月8日(土)、9日(日)、10日(月)
会 場: 弘前大学
〒036-8560 弘前市文京町1番地
テーマ: 「北」のものがたり―「北」の思考・心性の北方的なるもの―
【趣旨】「北」の持つ地理的特性、風土的特性あるいは文化的特性のなかで生まれ、語られたものの価値とは何であろうか。かつて蛮夷の国として恐怖、怪異の対象であり、一方では都人の憧れの歌枕の国でもあった「北」は、そののち、制圧・支配の対象となり、物的・人的資産の供給地となる一方、景観・風景や名勝を提供する国々ともなった。
こうした環境と歴史の「北」に生まれたものがたりにおいて、「北」はどのように捉えられ、描かれているのだろうか。そこに「北」の独自性は、はたして存在するのであろうか。
物語、小説、伝説、芸能、宗教、思想、政治経済史にみられる北の思考、北の心性におけるその北方的なるものとは何か、という問いを通して、「北」に対する意識、表象の中から「北」の存在意義を確かめたい。
なお、ここでの「北」の範囲は、北奥、北東北を中心としつつ、東北以北、北海道をも含む地域を視野に入れている。

第1日 11月8日(土)

11:00~11:30
11:30~12:30
12:30~
13:00~
13:10~17:00 公開シンポジウム テーマ 「北」のものがたり―「北」の思考・心性の北方的なるもの―
13:10~14:10
14:30~17:00
 
18:00~20:00
 

研究発表会要旨pdf


第2日 11月9日(土)

9:50~12:10
9:50~10:30
10:30~11:10
11:20~12:00
9:50~10:30
10:40~11:20
11:20~12:00
12:00~13:00
13:00~15:50
13:00~13:40
13:40~14:20
14:30~15:10
15:10~15:50
15:50~16:00

第3日 11月10日(月)

報告

全国大学国語国文学会第110回大会

第110回大会は弘前大学教育学部で開催されました。開会にあたって、佐藤敬弘前大学学長、三村申吾青森県知事より歓迎の辞を賜りました。

今回の公開シンポジウムのテーマは「『北』のものがたり―『北』の思考・心性の北方的なるもの―」でした。

全国大学国語国文学会では、平成19(2007)年度冬季大会で「『北』の再発見」という公開シンポジウムを盛岡大学で開催しています。今回の公開シンポジウムでは、その成果も踏まえつつ、さらに北海道も視野に入れて、「北」の歴史と文学、「中央」と「北」の関係を広く考えることをめざしました。

全国大学国語国文学会第110回大会

長谷川成一氏(日本史学)による基調講演「神に祀られた藩主―弘前藩四代藩主津軽信政の明と暗―」は、津軽氏が領内のアイヌコタンに強い関心を抱いていたことや、四代藩主信政がアイヌの首長シャクシャインによる松前藩への蜂起(「寛文蝦夷蜂起」)へ出兵したことで、弘前藩が“北の異民族”の抑えの藩として幕府に認められ、藩としての意識も高めたことを明らかにされました。弘前藩とアイヌとの深い関わりに光が当てられました。

パネルディスカッションでは、この北東北と北海道の関わりに加え、北東北・北海道と「中央」の関わりがさまざまな角度から論じられました。

全国大学国語国文学会第110回大会

石黒吉次郎氏(日本中世文学)は、室町時代頃から歌枕として、また謡曲や物語の中に北東北が登場し始めることを詳細な資料によって示されました。北東北への関心の高まりの背景に、群小の芸能集団の活動が北東北に及んだことも示唆されました。

神谷忠孝氏(日本近代文学)は、明治から昭和に及ぶ北海道移民の悲惨な開拓の歴史が、独自の反権力の文学を生み出したことを論じられました(この移民の中には、平成27年度冬季大会の開催地である栃木県の、足尾銅山の鉱毒で農地を失った666戸240名がいることも紹介されました)。

佐々木馨氏(日本仏教史学)は、古代から近代にいたるまで、東北・北海道では「開拓」と「開教」が一体となって展開してきた歴史を説かれました。そして、その背後にはアイヌ民族を改宗して仏教化するという“負の歴史”があったという問題提起をされました。

討議では、司会の佐倉由泰氏(日本中世文学)より最初に、“北方的なものはあるのかないのか”という問題が投げかけられました。議論のなかで、同質の文化圏であった北海道と北東北が、近代以降別々の道を歩み始める歴史が鮮明に浮かび上がってきました。また、佐倉氏は「北」を捉えるためには、北海道・北東北だけでなく、さらに樺太・中国大陸北部の歴史の動向への視点も必要であるとの、刺激的なまとめをされました。今後の「北」の研究のダイナミックな展開が予感されました。

なお、研究奨励賞には、荒川真一氏(日本大学大学院生)の「大英博物館所蔵『伊吹童子』考―弥三郎と酒呑童子の造形に着目して―」が選ばれました。

(広報委員記)



第109回大会(平成26年度夏季大会)

案 内

日にち: 平成26(2014)年5月24日(土)、25日(日)
会 場: フェリス女学院大学緑園キャンパス(24日)
    〒245-8650 横浜市泉区緑園4-5-3
    http://www.ferris.ac.jp/access.html
県立神奈川近代文学館(25日)
    〒231-0862 横浜市中区山手町110 港の見える丘公園内
    http://www.kanabun.or.jp/0g20.html
会場への交通: フェリス女学院大学緑園校舎(24日)
    相鉄線緑園都市駅より徒歩7分
県立神奈川近代文学館(25日)
    みなとみらい線元町・中華街駅より徒歩10分
問い合わせ先: 〒245-8650 横浜市泉区緑園4-5-3
  フェリス女学院大学竹内正彦研究室
Fax:045-330-6067
テーマ: 太宰治―作品の舞台と風土
【趣旨】日本近代文学を代表する作家の一人として、今日にいたるまで、若者にも年長者にも高い人気を誇る太宰治については、近年もさまざまな角度から研究が深められてきている。作家主体の形成とその文体への現れ方、その文学と社会との関わり、とりわけ左翼思想の影響の深さについての、新発見を含む探究などが進められ、太宰の作家像についての新たな知見が共有されてきた。
今回のシンポジウムせは、さらにもう一つの視角として、この作家が作品の舞台とした多様な土地とその風土を手掛かりとして、生涯にわたる〈個〉と〈周囲〉との関わりについて、共同の考察の場を持ちたいと考える。具体的には故郷・津軽、人生の転機となった山梨、文業の拠点としての東京などを取り上げつつ、さらに神奈川との関わりについても視野に加えて行きたい。
後 援: 公益財団法人 神奈川文学振興会
県立神奈川近代文学館

第1日 5月24日(土)

11:00~11:30
11:30~12:30
12:30~
13:00~
13:10~16:00 公開シンポジウム テーマ 太宰治―作品の舞台と風土―
13:10~14:10
14:30~17:00
 
17:30~19:30
 

研究発表会要旨pdf


第2日 5月25日(日)

9:00~
9:20~12:10
9:20~10:00
10:00~10:40
10:50~11:30
11:30~12:10
12:10~13:10
13:10~15:20
13:10~13:50
13:50~14:30
14:40~15:20
15:30~16:30

報告

第109回大会は第1日目がフェリス女学院大学緑園キャンパス、第2日目が県立神奈川近代文学館で開催されました。開会にあたって、秋岡陽フェリス女学院大学学長より歓迎の辞を賜りました。

今回の公開シンポジウムのテーマは「太宰治―作品の舞台と風土―」でした。司会の島村輝氏より最初に、作品の舞台となった多様な土地とその風土を手掛かりとして、共同の考察の場を持とうとする意図が説明されました。気鋭の若手研究者による先端の研究成果披露への期待も述べられました。

全国大学国語国文学会第109回大会

作家の太田治子氏による基調講演「太宰治―明るい方へ―」は、みんなの心に染みる文章で、多様な捉え方が可能な太宰治の文学の魅力に言及され、彼の劇的な生き方、他者との関わり方が、『津軽』『斜陽』等の作品にどのように反映されているかを具体的に説明されました。講演の副題は同氏が太宰生誕百年を記念して上梓された著書名からとられました。

パネルディスカッションでは、太宰の故郷・津軽に加え、人生の転機となった山梨、文筆の拠点となった東京を中心に、さまざまな角度から論じられました。

全国大学国語国文学会第109回大会

岡村知子氏は、郷土という場が人間にとってどのような可能性を持ち得るのかを考察していきました。表層の郷土(捨ててしまいたい郷土)と深層の郷土(捨てることのできない郷土)の二重構造を持っていることが指摘され、戦時中に書かれた『津軽』等の作品にどのように反映しているかが分析されました。

滝口明祥氏は、日中戦争期の国策に対応したツーリズムの増大を背景に、山梨を舞台とした太宰と井伏鱒二の作品を比較されました。甲府で新婚生活を過ごした太宰による『富嶽百景』が、ツーリズムの動向と深く関わっており、また総力戦体制への抵抗も示していることを明らかにしました。

斎藤理生氏は、太宰の東京を描いた作品と織田作之助の大阪を描いた作品と比較した上で、周囲から貼られた「大阪」というレッテルにこだわり、小説や随筆で利用したのが織田であるのに対し、太宰の「東京」は、故郷の「津軽」とも連動して、ついたり離れたり、関係を次々に変えて行くことを指摘しました。

討議を通じて、太宰の持っていた郷土観、戦争中もすぐにツーリズムの動向が衰えたわけでなく、暫くの間は観光客の増大があった事実等が指摘されました。今後の太宰研究の大きな進展が期待出来るシンポジウムとなりました。

なお、研究奨励賞には、佐々木彩香氏(フェリス女学院大学大学院生)の「大江健三郎『同時代ゲーム』論―女優の力―」が選ばれました。

(広報委員記)



第108回大会(平成25年度冬季大会)

案 内

日にち: 平成25(2013)年12月7日(土)、8日(日)
会 場: 宮崎観光ホテル
〒880-8512 宮崎市松山1-1-1 電話0985-27-1212
会場への交通: JR宮崎駅より車で約5分
問い合わせ先: 〒880-0929 宮崎市まなび野3-5-1
宮崎県立看護大学 大館真晴研究室 Fax 0985-59-7746
テーマ: 日本文学にみる「旅」
【趣旨】「旅」は日本文学のテーマの一つとして大きな位置を占めており、「旅」の表現には、宗教、文化、芸術などの様々な日本文化の特質が映しだされているといえます。特に歌には、先に述べたような日本文化の特質がよく表れているといえるでしょう。今回の基調講演ならびにシンポジウムでは、記紀万葉から現代に至るまでの様々な「旅」の歌をとりあげ議論を深めることで、日本人にとっての「旅」の魅力というものを、若山牧水を生んだ宮崎の地から発信していきたいと思います。
後 援: 宮崎県

第1日 12月7日(土)

11:30~12:30
12:30~
13:00~
13:10~16:00 公開シンポジウム テーマ 日本文学にみる「旅」
13:10~14:10
14:30~16:00
 
16:30~18:30
 

研究発表会要旨pdf


第2日 12月8日(日)

8:45~
9:10~12:00
9:10~9:50
9:50~10:30
10:40~11:20
11:20~12:00
12:00~13:00
13:00~15:50
13:00~13:40
13:40~14:20
14:30~15:10
15:10~15:50
15:50~16:00

報告

第108回大会は、宮崎観光ホテルで開催されました。

公開シンポジウムでは、「日本文学に見る旅」をテーマに掲げました。

全国大学国語国文学会第108回大会

基調講演の中西進氏の「円環の思想―旅について―」では、旅の語源は回るという意を持つ「たむ」の名詞化であることが指摘されました。まわる主体によって旅が三つに分類され、神が巡行する旅、中国の「巡狩」に倣った支配地を回る旅、前二者の模倣である聖地の巡礼に見える人間の旅について、折口信夫によって知られる「まれ人」の信仰、『万葉集』の巻頭歌、謡曲の「諸国一見の僧」等の具体例を挙げて説明されました。人間の旅の特色として、出発の原点を持つことが「草枕」という枕詞に込められた意味を例に説明され、また現れたり消えたりする神に倣って動くという特徴も、仏教思想、『易経』に触れながら指摘されました。旅を契機として生まれた日記文学では、書き付けることで回想を一日一日確定していることも説明されました。さらに円がもたらすイメージに言及され、今日でも近づきにくい聖なるものに少しでも近づこうとする行為を四国八十八箇所の巡礼等に見出されました。

全国大学国語国文学会第108回大会

辰巳正明氏は、万葉集の旅の歌を具体例として、当時の人々が発見した文学の3大テーマ「神」「愛」「死」を見出したことを指摘しました。後代の歌枕・名所図会に結び付く名所・旧跡の発見や、旅そのものが憂いを抱えるという旅愁の発見、自己省察の発見、旅の自由の発見についても言及しました。小島ゆかり氏は、現代短歌における5名の歌人達による旅の作品を具体的に挙げて、その表現の魅力を解説しました。現代の交通手段の発達により、家を出て着くまでを詠んだ万葉歌と異なり、着いてから詠み出すという傾向も指摘しました。伊藤一彦氏は、若山牧水の家系等の伝記的事実や明治期の時代背景を踏まえ、入念な準備をして出発していることが知られる旅の歌がどのような特徴を持つか解説しました。牧水の「健康な病気」とも言える旅への意識、歌に見える妻や4人の子供に対する思いも指摘しました。

一人10分ずつに凝縮された3名のパネリストの報告後に、コーディネーターの上野誠氏の進行により、中西氏も加わった質疑を通じて、万葉の旅と中世・近世の旅との相違、日常を離れたことによる意識の変化、文学者の名所に対する意識が明らかにされました。旅の歌の表現の特色、旅の作品を著した文学者をめぐる密度の高い議論に加え、時代状況と文学の関わり、古典和歌と現代短歌の比較、文学と信仰という様々なテーマにも及んだ公開シンポジウムの成果は、機関誌『文学・語学』第208号に掲載されます。

なお、研究発表奨励賞には、趙暁燕氏(山口大学大学院生)の「『源氏物語』における夕霧の人生儀礼―籠りの空間としての二条東院―」が選ばれました。

(広報委員会記)

第107回大会(平成25年度夏季大会)

案 内

日にち: 平成25(2013)年6月1日(土)、2日(日)
会 場: 成城大学
〒157-8511 東京都世田谷区成城6-1-20
http://www.seijo.ac.jp/access/index.html
交 通: 小田急線「成城学園前駅」徒歩3分
(快速急行は停車しませんので、ご注意ください)
連絡先: 電話 03-3482-1537(山田直巳研究室〈直通〉)
テーマ: 柳田國男と国語国文学―没後50年を超えて―
【趣旨】「柳田國男の登場によって、国語国文学はどう変わったか」を考えたい。これは、折口信夫の国文学研究も含め、新しい文学運動としての民俗学的研究法の動向を検証することに他ならない。われわれは、このことを通して、国文学研究の一層の深化・拡大をめざし、同時に〈方法論〉の問題―、つまり〈見方/捉え方〉を再考する機会になれば良いと、考えた次第である。

第1日 6月1日(土)

11:00~11:30
11:30~12:30
12:30~
13:00~

【選挙】
  投票日時:6月1日(土)12:30~17:30
  投票会場:304教室(3号館地下1階)


13:10~17:30 公開シンポジウム テーマ 「柳田國男と国語国文学」―没後五〇年を超えて―
13:10~14:10
14:30~17:30
 
18:00~20:00
 

研究発表会発表要旨pdf


第2日 6月2日(土)

9:00~
9:30~12:10
9:30~10:10
10:10~10:50
10:50~11:30
11:30~12:10
12:10~13:10
13:10~15:10
13:10~13:50
13:50~14:30
14:30~15:10
15:20~16:20

成城大学民俗学研究所 特別展―柳田國男の世界―

会場: 成城大学4号館3階・民俗学研究所・小展示室
期間: 6月1日(土)・2日(日) 10:00~16:00(両日とも)

報告

第107回大会は、成城大学で開催されました。

全国大学国語国文学会第107回大会

公開シンポジウムでは、「柳田國男と国語国文学─没後五〇年を超えて─」をテーマに掲げました。コーディネーターの山田直巳氏から、会場校の成城学園は柳田の子息が通っていた縁があり、同大学に柳田の蔵書が寄贈され、民俗学研究所の基盤となったことが説明されました。


全国大学国語国文学会第107回大会

基調講演の福田アジオ氏の「柳田國男の民俗学」では、民俗学としての立場から柳田國男の学問の特徴に言及されました。柳田の研究段階が山人から常民、総ての日本人へ広がって行く段階を踏むという氏独自の見解、柳田に影響を与えたヨーロッパの民俗学、日本の土俗学・人類学、国学者・近世文人についても具体的に述べられました。柳田の研究は、論文形式ではなく、論理・論理や概念・用語の規定が不明確で、また自らの研究の種明かしをすることもなく、他の学者の用語を採用しないというもので、それ故に今日の私たちに研究課題を提供してくれているという内容で締めくくられました。

松本博明氏は、折口古代学研究所に所蔵されていながら研究が進んでいない柳田と折口信夫の間に交わされた多くの書簡を読み解いた上で、両者の複雑な関係を分析されました。続いて伊藤好英氏は、柳田・折口の芸能史研究における互いの影響関係について、年表を提示された上で、両者の具体的な著作の引用を踏まえて解明されました。最後に持田叙子氏は、柳田と交流があった国木田独歩が多くの作品で用いた「戦慄」という語が『遠野物語』序文で用いられていることに着目され、民俗学と近代文学の関わりを俯瞰的に論じられました。

3名のパネリストの報告後に会場から積極的に出された質問への回答を通じて、柳田國男の学問の特徴、折口信夫との関わり、近代文学に果たした役割が明らかにされました。柳田國男が国文学研究に果たした役割の重要性、折口信夫との関わりをめぐる密度の高い議論に加え、日本の芸能の特色、民俗学と近代文学の関係という様々なテーマにも及んだ公開シンポジウムの成果は、機関誌『文学・語学』第207号に掲載されます。

なお、研究発表奨励賞には、大谷歩氏(國學院大學大学院生)の「「係念の恋」―安貴王作歌の位置付け―」が選ばれました。

(広報委員会記)


第106回大会(平成24年度冬季大会)

案 内

日にち: 平成24(2012)年11月24日(土)、25日(日)
会 場: 中京大学名古屋キャンパス
〒466-8666 名古屋市昭和区八事本町101-2
http://www.chukyo-u.ac.jp/information/access/h1.html
http://www.chukyo-u.ac.jp/information/facility/g1.html
交 通: 地下鉄鶴舞線・名城線「八事駅」5番出口すぐ
連絡先: 電話052-835-7314(原國人研究室)
テーマ: 継承と断絶―創造のための―
【趣旨】文化創造の礎たる古典の継承が困難な状況はたしかにいつの時代にもありました。それでも、古典は先人の憧憬や努力、日本人のエートスによって、保護され継承されて来ました。近代に入っても、尾張徳川家の取り組みや古典を現代に再生するためのメディアの努力などが数多くなされてきました。しかし、そうした営為を阻む障壁が立ちふさがったことも再三再四ありました。では、今、グローバル化の中の日本で古典の位置づけは確かなものと言えるのでしょうか。新しい創造のために、国語国文学に携わる私たちが今しなければならないことは何なのでしょうか。ここ中京の地において、全国に発信します。
後 援: 中日新聞社
協 力: 徳川美術館

第1日 11月24日(土)

11:00~11:30
11:30~12:30
13:00~
13:30
13:40~17:30公開シンポジウム テーマ 継承と断絶―創造のための―
13:40~17:30
 
18:00~20:00
 

公開シンポジウム・研究発表会要旨pdf


第2日 11月25日(日)

9:00~
9:30~12:10
9:30~10:10
10:10~10:50
10:50~11:30
11:30~12:10
12:10~13:10
13:10~15:50
13:10~13:50
13:50~14:30
14:30~15:10
15:10~15:50
15:50~16:00

中京大学図書館蔵貴重書の展覧

会場: 中京大学名古屋キャンパス センタービル3階 0304教室
期間: 平成24(2012)年
  11月24日(土)10時30分~16時30分
  11月25日(日)9時30分~16時00分

〈主な展示〉
1. 中京大学図書館蔵『源氏物語』(旧大島本)河内本
2. 『花鳥風月』(2巻)江戸初期
3. 『御伽草子』23種
4. 『天路歴程』2首
5. 深沢七郎書簡1通
その他、奈良絵本および『源氏物語』の注釈書数種

報告

第106回大会は無事終了しました。

第106回大会の公開シンポジウムでは、「継承と断絶―創造のための―」をテーマに、古典の継承の前に立ちはだかった障害を、いかに先人たちが乗り越えてきたかを見つめ、未来の創造のための手がかり得ることをめざしました。

全国大学国語国文学会第106回大会

今回の大会では、パネルディスカッションに十分な時間を当てることにしました。四辻秀紀氏(徳川美術館副館長・日本美術史)は、徳川美術館と蓬左文庫の収蔵の歴史を解説された上で、明治初年から昭和23年(1948)にかけての収蔵品の売却・譲渡・下賜のデータを通じて、今日に至るまで徳川美術館がどのように苦難を乗り越えてきたかを示されました。佐山辰夫氏(元小学館編集長)は、画期的な「小学館版日本古典文学全集(全51巻)」が刊行開始された昭和45年(1970)11月10日の直後の25日に、その推薦文を書いた三島由紀夫が陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地に乱入して割腹したというエピソードを紹介されました。浅岡邦雄氏(中京大学教授・日本近代出版史)は、明治から昭和初期にかけて、『好色一代男』が出版法(明治26年〈1893〉公布)によって受けた検閲処分を詳細に示される一方で、その間隙を縫って行われた非合法出版に光を当てられました。

公開シンポジウムを通じて、近現代において、古典の収蔵・出版にいかにさまざまな種類の障害が立ちはだかってきたかが明らかになりました。そしてそれを乗り越えるものが、古典の継承への強い意志であったことを、改めて痛感しました。

この公開シンポジウムの成果は、機関誌『文学・語学』第205号に掲載されます。

なお、研究奨励賞には、牧義之氏(日本学術振興会特別研究員)の「萩原朔太郎『月に吠える』の削除に関する事情について―内閲がもたらした影響―」が選ばれました。

第106回大会の開催にお力添え下さった中日新聞社様、徳川美術館様に厚く御礼申し上げます。

(広報委員会記)


第105回大会(平成24年度夏季大会)

案 内

日にち: 平成24(2012)年6月2日(土)、3日(日)
会 場: 國學院大學渋谷キャンパス(東京)
〒150-8440 東京都渋谷区東4-10-28
http://www.kokugakuin.ac.jp/guide/access_shibuya.html
http://www.kokugakuin.ac.jp/guide/campus_shibuya.html
交 通: JR線・東急線・京王井の頭線・地下鉄各線「渋谷駅」東口下車。
都営バス(学03系統 日赤医療センター行き)に乗り、「國學院大學前」バス停下車すぐ。
連絡先: 電話 03-5466-0211(辰巳正明研究室)
テーマ: グローバル化の中の日本文学
―「魂の記憶」と「異国とモダニズム」をめぐって―

【趣旨】第一部は、文学とは何か、文学はどのように語られたかを、「魂の記憶」と言うキーワードを通して講演を行う。魂の記憶とは、民族を超えて現れる人間の魂の起源であり、記憶は我々の魂を揺さぶり続けることで、歌い・語ることを必然とした魂の故郷である。第二部は、異国とモダニズムの問題を、古代・中古に起源を求めて文学のモダニズムを考える。日本の古典期のモダニズムは、「カラ」から獲得した。そこには異国への限りない憧れと羨望があった。その起源はどのようなものであったのか。

第1日 6月2日(土)

11:00~11:30
11:30~12:30
12:30~
13:00
13:10~17:30公開シンポジウム テーマ グローバル化の中の日本文学―「魂の記憶」と「異国とモダニズム」をめぐって―
13:10~14:10
14:30~17:30
 

公開シンポジウム・研究発表会要旨pdf

18:00~20:00
 

第2日 6月3日(日)

9:00~
9:30~11:40
総合司会

A会場(120周年2号館2302教室)

本学会常任委員・大分大学准教授
藤原耕作

B会場(120周年記念2号館2303教室)

本学会常任委員・中京大学教授
原國人
9:30~10:10 大塚楠緒子の『露』が語った〈幸せ〉
―学問する明治女学生のあり方

名古屋大学大学院生 
韓韡

コモンセンス・ペアレンティングと表現指導
―言語学的視点からの再検討―

秀明大学助教 
市原之奈

〈司 会〉早稲田大学教授
石原千秋
〈司 会〉和洋女子大学教授
岩下裕一
10:15~10:55 「雑兵」の一箭
―山田美妙『夏木立』と批評家内田不知庵の登場

早稲田大学大学院生 
大貫俊彦

西行と鏡の歌
―「人の心のうち」を捉えること―

國學院大學兼任講師 
荒木優也

〈司 会〉和洋女子大学助教
佐藤淳一
〈司 会〉前東京大学教授
三角洋一
11:00~11:40 三ヶ島葭子の女教師時代

昭和女子大学特別研究員 
高橋美織

『古今和歌六帖』萬葉歌の再評価

東洋大学大学院生 
池原陽斉

〈司 会〉鶴見大学短期大学部教授
山田吉朗
〈司 会〉國學院大學兼任講師
城崎陽子
11:40~12:40
13:00~14:20
総合司会

A会場(120周年記念2号館2302教室)

本学会常任委員・大分大学准教授
藤原耕作

B会場(120周年記念2号館2303教室)

本学会常任委員・中京大学教授
原國人
12:40~13:20 謝六逸の記した平安朝と物語文学

明治大学兼任講師 
西野入篤男

『古事記』の「三色の奇虫」の解釈

國學院大學兼任講師 
山崎かおり

〈司 会〉跡見女子大学名誉教授・放送大学客員教授
神野藤昭夫
〈司 会〉長崎大学教授
勝俣隆
13:25~14:05 母に添臥す落葉の宮

國學院大學兼任講師 
津島昭宏

『金剛般若経集験記』から見た『日本霊異記』

大東文化大学准教授 
山口敦史

〈司 会〉大阪樟蔭女子大学教授
中周子
〈司 会〉同志社女子大学特任教授
寺川眞知夫
14:10~14:50 『伊勢物語』「うつのやまべ」のストラテジー

二松學舍大学准教授 
原由来恵

古代における浦島伝説の位相
―万葉集歌の水江浦島子を中心に―

苫小牧駒澤大学教授 
林晃平

〈司 会〉広島大学教授
妹尾好信
〈司 会〉宮城学院女子大学教授
犬飼公之
14:55~15:35   小正月の炉端の行事とイザナキ・イザナミの神話

青山学院大学名誉教授 
安田尚道

  〈司 会〉成城大学教授
山田直巳
15:50~
 

資料展示【古典籍でたどる日本文学史―「魂の記憶」と異国と「モダニズム」】

会場: 國學院大學AMC棟 地下一階 伝統文化リサーチセンター資料館
展示期間: 平成24(2012)年6月1日(金)~4日(月)
時間: 10:00~17:00

日本文学における内外の対立と融合の歴史を、國學院大學図書館所蔵典籍約30点を通して見ていきます。

〈展示目録抄〉百万塔陀羅尼・嘉禎本日本書紀・元暦校本断簡万葉集・伝為家筆源氏物語花の宴・雲紙和漢朗詠集断簡・親行本新古今和歌集・呉越物語絵巻・神道集・破提宇子・狗張子・潤一郎新訳源氏物語草稿 他

なお、この展示は、國學院大學研究開発推進機構研究開発推進センターとの共催によるものです。

報告

第105回大会は、事務局校の國學院大學で開催されました。

全国大学国語国文学会第105回大会

公開講演会における中西進会長の「魂の記憶──文学はどのように語られたか──」では、時系列を基準とする歴史に対して文学は決別し、無時間で超域なものとなったことを、六国史、『源氏物語』、天人説話から、三島由紀夫『豊穣の海』、ベトナム戦争後の文学に至るまでの事例を挙げて論じられました。

全国大学国語国文学会第105回大会

公開シンポジウムでは、「モダニズムの中の異国──古典文学の新研究──」をテーマに掲げました。コーディネーターの仁平道明氏からこのテーマについて、異国とモダニズムの問題を、古代・中古に起源を求めて文学のモダニズムを考えようとするものであるとの趣旨説明がありました。そして、城崎陽子氏は上代文学における「モダニズム」を「近代性」「先進性」に置換可能な概念としてとらえ、それを具体化できるテーマとして「庭園」を掲げられ、文学で表現される「庭園」とそれが含み持つ文化活動を読み取られました。河添房江氏は『源氏物語』における唐物の享受の具体例を挙げながら、それらの中に漢ではなく和の美意識による評価、漢から和への再創造、和漢を融和させようとする美意識が認められることを示されました。また、堀川貴司氏は日本漢文学に詠み込まれる中国の名所が、そこから連想されるさまざまなイメージによって表現を豊かにする役割を果たしていることを、杭州の西湖の例を中心に説明されました。特に五山文学においては中国の名所を実見した作者も多く、その地を描いた絵画の影響もあることを明らかにされました。一方、大津直子氏は谷崎潤一郎が訳した『源氏物語』を用いて、戦前の旧訳と戦後の新訳を比較し、時流の強い影響を受けた点と守ろうとした点を明らかにされました。

各報告後のパネリスト間の議論と、会場からの質問への回答を通じて、新しい価値観が〈もの〉ともに移入されるものであることが改めて確認されました。上代から現代に至る異国の移入と影響のあり方をめぐる密度の高い議論に加え、文学表現と文化活動、古典文学における漢と和、そして実体験や絵画の文学に対する影響という様々なテーマにも及んだこの公開シンポジウムの成果は、機関誌『文学・語学』第204号に掲載されます。

なお、研究発表奨励賞には、池原陽斉氏(東洋大学大学院生)の「『古今和歌六帖』萬葉歌の再評価」が選ばれました。


第104回大会(平成23年度冬季大会)

案 内

日にち: 平成23(2011)年12月3日(土)、4日(日)
会 場: 大分大学教育福祉科学部 100号教室・200号教室・300号教室
〒870-1192 大分県大分市旦野原700
http://www.ed.oita-u.ac.jp/001ippann/004access/index.html
交 通: 大分駅から
【JR豊肥線】「大分大学前駅」下車(所要15分)。徒歩10分。
【大分バス】「大分駅前」もしくは「トキハデパート前①のりば」より、「大南団地・高江ニュータウン」「大分大学」行きに乗車し、「大分大学正門」もしくは「大分大学(構内)」下車(所要30分)。
連絡先: 電話 097-554-7533(藤原耕作研究室)
テーマ: キリスト教と近代文学
【趣旨】大分の地は、安土桃山時代、領主であったキリシタン大名大友宗麟を中心に、日本におけるキリスト教の一大布教地であった。現在においても、ここには数多くのキリシタン遺蹟が存在している。ここ大分の地で、キリシタンおよびキリスト教をキーワードとして、日本史の知見も参照しつつ、日本の近代文学について考えを深めてみたい。

第1日 12月3日(土)

11:00~11:30
11:30~12:00
12:30~
13:00~13:10
13:10~17:30 公開シンポジウム テーマ キリスト教と近代文学
13:10~14:10
 
14:30~17:30
 
19:00~21:00
 

公開シンポジウム・研究発表会要旨pdf
公開シンポジウム・研究発表会要旨(2)pdf


第2日 12月4日(日)

10:00~
10:30~11:55
総合司会

A会場(200号教室)

本学会常任委員・宮城学院女子大学教授
犬飼公之

B会場(300号教室)

本学会常任委員・中京大学教授
原國人
10:30~11:10 豊玉毘賣神話における「塞海坂返入」の意味

國學院大學大学院生 
室屋幸恵

大江健三郎『水死』論
―作家的課題への〈新しい挑戦〉

日本女子大学学術研究員 
鈴木恵美

〈司 会〉同志社女子大学特任教授
寺川眞知夫
〈司 会〉天理大学専任講師
渡部麻実
11:10~11:50 平安前期における挽歌の位相

万葉古代学研究所 
小倉久美子

モダリティにみる主題のニハ文

熊本県立大学大学院生 
佐澤有紀

〈司 会〉大東文化大学教授
藏中しのぶ
〈司 会〉滋賀短期大学教授
柿木重宜
12:00~13:00
13:00~14:25
総合司会

A会場(200号教室)

本学会常任委員・宮城学院女子大学教授
犬飼公之

B会場(300号教室)

本学会常任委員・中京大学教授
原國人
13:00~13:40 ノートルダム清心女子大学黒川文庫蔵 伝明融筆『源氏不審抄出』について

ノートルダム清心女子大学大学院生 
伊永好見

本邦文献に見られる漢語受容の一形態―「無心」の語史を通して―

九州大学大学院生 
張愚

〈司 会〉広島大学教授
妹尾好信
〈司 会〉広島女学院大学教授
柚木靖史
13:40~14:20 牧水と万葉集

同志社女子大学研究生 
田中教子

魚名「しいら【鱪】」について

駒澤大学教授 
萩原義雄

〈司 会〉宮崎産業経営大学教授
大坪利彦
〈司 会〉広島女学院大学教授
柚木靖史
14:30~15:00
 

報告

第105回大会は、キリシタン大名・大友宗麟ゆかりの地である大分で開催されました。公開シンポジウムでは、「キリスト教と近代文学」をテーマに掲げました。

全国大学国語国文学会第104回大会

松本常彦氏の基調講演「芥川龍之介〈キリシタンもの〉の水脈―『神々の微笑』を中心に―」では、芥川の学生時代のノート「貝多羅葉」(全集未収録)におけるキリスト教への関心の高さが詳細に示されました。さらに、芥川が「キリシタンもの」を執筆する時代背景が明らかにされるとともに、「神々の微笑」が日本近代文学における、宗教・自然・「アジア」などのテーマと深く関わるものであることが論じられました。


全国大学国語国文学会第104回大会

パネルディスカッションでは、コーディネーターの細川正義氏から「キリスト教と近代文学」というテーマについて、芥川龍之介と遠藤周作を対置することで、近代日本の精神風土におけるキリスト教文学の意義に新たな光を当てるものであるとの趣旨説明がありました。そして、長濵拓磨氏は遠藤周作『王の挽歌』を「弱者」としての大友宗麟の心の闇を描く作品として捉え、そこに芥川「神神の微笑」との違い(「日本」ではなく「日本人」の心の闇)を見ようとされました。宮坂覺氏は芥川の切支丹ものと遠藤の「神々と神と」「沈黙」「深い河」の本質を押さえながら、それらが本来宿命的に対立するはずの「近代精神」と「芸術と宗教」を混在して受け入れた近代日本における思想的苦闘を示すものであることを説かれました。一方、八木直樹氏(歴史学)はイエスズ会宣教師の残した史料を用いて、宗麟の宣教師・キリスト教保護が軍事・政治・経済上の利益を計算したものであったことや、宗麟の受洗が嫡子義統の成長などを待ってのものであったことを明らかにされました。

近代日本におけるキリスト教文学の系譜をめぐる密度の高い議論に加え、文学史実と文学の違い、近代日本における西洋と東洋、そして人間にとって宗教とは何かという大きなテーマにも及んだ公開シンポジウムの成果は、機関誌『文学・語学』第202号に掲載されます。

なお、研究奨励賞には、室屋幸恵氏(國學院大學大学院生)の「豊玉毘売賣神話における『塞海坂返入』の意味」が選ばれました。

(広報委員会記)


第103回大会(平成23年度夏季大会)

案 内

日にち: 平成23(2011)年6月4日(土)、5日(日)
会 場: 東洋大学白山キャンパス6号館 6210・6203・6204教室
〒112-8606 東京都文京区白山5丁目28番20号
http://www.toyo.ac.jp/access/hakusan_j.html
交 通: 【都営地下鉄三田線】「白山駅」下車。徒歩10分。
【営団地下鉄南北線】「本駒込駅」下車。徒歩10分。
連絡先: 電話・FAX 03-3945-7518(千艘秋男研究室)
テーマ: 近代文学を問う―〈古典の継承〉と変革―
【趣旨】西欧近代の摂取によって立ち上がった日本の近代文学は、自らの変革をしばしば〈古典の継承〉によって達成してきた。古典を受け継がれるべき典型としての普遍性を保持しているものとすると、近代文学は古典の普遍性を尊重しつつも、新たな側面を見出し、それを手掛かりに文学の継承と変革に挑んだといえよう。本シンポジウムでは、古典の存在によって誕生した近代文学の作品を対象に、言語・構造・表現様式など、諸問題について古典と近代の双方の立場から討議を行いたい。

第1日 6月4日(土)

11:00~11:30
11:30~12:30
12:30~
13:00
 
13:10~17:30 公開シンポジウム テーマ「近代文学を問う―〈古典の継承〉と変革―」
13:10~14:10
 
14:30~17:30
 
18:00~19:30
 

【選挙】投票日時:6月4日(土) 12:30~17:30 投票場所:6号館2階ラウンジ

公開シンポジウム・研究発表会要旨pdf


第2日 6月5日(日)

9:30~
10:00~12:00
総合司会

A会場(6203教室)

本学会常任委員・同志社女子大学教授
吉海直人

B会場(6204教室)

本学会常任委員・和洋女子大学教授
木谷喜美枝
10:00~10:40 万葉集「仙柘枝が歌三首」の位置づけ
―左注表記を手がかりに―

東洋大学大学院生 
安國宏紀

談義本と初期読本のあいだ
―大江文坡の異界表現をてがかりに―

東洋大学大学院生 
松岡芳恵

〈司 会〉奈良大学教授
上野誠
〈司 会〉清泉女子大学教授
佐伯孝弘
10:40~11:20 『萬葉集』の「風流士」
―訓点史の再考から―

東洋大学大学院生 
池原陽斉

近世初期俳壇の考察
―『俳諧蒙求』と『誹諧埋木』の関係―

フェリス女学院大学大学院生 
大江あい子

〈司 会〉青山学院大学教授
小川靖彦
〈司 会〉和洋女子大学教授
佐藤勝明
11:20~12:00 家長の語り方
―夏目漱石『行人』論―

早稲田大学大学院生 
吉田詩織

命令形を取る文
―その働きと意味分化の仕組みについて―

熊本県立大学大学院生 
佐藤友哉

〈司 会〉相模女子大学教授
戸松泉
〈司 会〉大妻女子大学教授 
吉田光浩
12:00~13:00
13:00~14:20
総合司会

A会場(6203教室)

本学会常任委員・東京学芸大学教授
河添房江

B会場(6204教室)

本学会常任委員・大分大学教授
藤原耕作
13:00~13:40 『源氏物語』「澪標」巻の譲国と准拠
―致仕大臣の招聘と光源氏の政治構想―

國學院大學兼任講師 
笹川勲

小説の地の文につかわれる「してしまう」
―述語を中心に―

大東文化大学非常勤講師 
呉幸栄

〈司 会〉明治大学非常勤講師
袴田光康
〈司 会〉明治大学教授
小野正弘
13:40~14:20 和歌から見る『源氏物語』リライトの方法
―与謝野晶子から田辺聖子へ―

大阪樟蔭女子大学教授 
中周子

サンマの漢字表記

青山学院大学教授 
安田尚道

〈司 会〉富山大学教授
呉羽長
〈司 会〉国立国語研究所(名誉所員)
飛田良文
14:30~15:30
 

報告

全国大学国語国文学会第103回大会

東日本大震災後初めて開催された大会である第103回大会は、盛況のうち無事終了しました。

公開シンポジウムに先立ち、中西進会長から、文学研究の使命が、人間にとって幸福とは何か、人間とはどうあるべきかを明らかにすることにあり、それを沈黙にさえ近い静かさで、ことばにし続けることが大切であるという挨拶がありました。また会場校来賓の竹村牧男東洋大学学長から、このような時期にこそ、国語・国文学について考えることが重要であるとのお言葉を賜りました。

全国大学国語国文学会第103回大会

公開シンポジウムでは、「近代文学を問う―〈古典の継承〉と変換―」というテーマに取り組みました。日本近代文学がどのように〈古典〉を受け止め、それを新たな文学の基礎としてきたか、様々な角度から明らかにすることを試みました。

竹内清己氏の基調講演「〈モダニズム〉と〈日本古典〉のゆきあい―堀辰雄から北方国文学へ―」では、堀の〈モダニズム〉が実は〈クラシズム〉(古典主義)と深く関わっていたこと、戦後に堀の文学が更科源蔵を通じて北方(北海道)へと渡っていったことなど、興味深い事実が明らかにされました。小さな「ゆきあひ」(折口信夫のことば)を繰り返しながら、継承され変革してゆく〈古典〉の姿が鮮やかに浮かび上がりました。

全国大学国語国文学会第103回大会

パネルディスカッションでは、気鋭の日本近代文学研究者が、近代文学を代表する作家たちの「〈古典の継承〉と変革」に新たな光を当てました。

大石直記氏は、森鴎外が処女塚伝説という古伝承を踏まえて戯曲「生田川」を制作することによって、後期の〈史伝〉への道を拓いたことを論じられました。鈴木啓子氏は、泉鏡花の広範囲な古典文芸利用を暗示的・連想的なものまで含めて提示しつつ、鏡花の伝説物語を近代文学の異端として位置付けられました。日高佳紀氏は、〈古典回帰〉とされる谷崎潤一郎の小説を、〈歴史〉に関わるものと捉え直し、「蘆刈」のプレテクストとの自在な関わり方を論じられました。庄司達也氏は、芥川龍之介の聴講ノートを手懸りに、「羅生門」の「(下人の)Sentimentalism」という表現がラムプレヒトに由来することを突き止め、それが単なる“感傷”ではないことを示し、新たな作品解釈を提示されました。

160名を超える人々が集う、熱気に満ちた会場で行われたこのシンポジウムの成果は、機関誌『文学・語学』第201号に掲載されます。

なお、研究奨励賞には、松岡芳恵氏(東洋大学大学院生)の「談義本と初期読本のあいだ―大江文坡の異界表現をてがかりに―」が選ばれました。

(広報委員会記)


第102回大会(平成22年度冬季大会)

案 内

日にち: 平成22(2010)年11月27日(土)、28日(日)、29日(月)
会 場: 宮城学院女子大学
〒981-8557 宮城県仙台市青葉区桜ヶ丘9丁目1番1号
交 通: 仙台駅から
【宮城交通バス】西口バスプール2番乗り場より、「泉アウトレット」または「宮城大学」行きに乗車し、「宮城学院前」下車(所要約30分)
【仙台市営バス】西口バスプール13番乗り場より、「宮城学院前」行きに乗車し、終点で下車。
http://www.mgu.ac.jp/02info/access/
連絡先: 宮城学院女子大学学芸学部日本文学科気付 星山健研究室
〒981-8557 宮城県仙台市青葉区桜ヶ丘9丁目1番1行
電話 022-279-1311(代表)

第1日 11月27日(土)

11:00~12:00
12:30~
13:00~13:10
 
13:10~17:30 公開シンポジウム テーマ「〈歌〉のちから」
13:10~14:10
14:30~17:30
 
18:30~20:30
 

公開シンポジウム・研究発表会要旨pdf


第2日 11月28日(日)

9:30~
10:00~12:00

A会場(第2講義館K301教室)

総合司会/
本学会常任委員・盛岡大学教授
大石泰夫

B会場(第2講義館K302教室)

総合司会/
本学会常任委員・和洋女子大学教授
木谷喜美枝
無助詞文の表現形式と構造

熊本県立大学大学院博士後期課程 
佐澤有紀

立志小説をめぐって

和洋女子大学助手補 
小川かずみ

〈司会〉大妻女子大学教授 
吉田光浩
〈司会〉富山大学教授 
金子幸代
『古事記』における天照大御神の位置づけ

明星学園浦和学院高等学校非常勤講師 
坂根誠

『彼岸過迄』論
―「洋杖(ステッキ)」と「傘」の隣接を起点として―

早稲田大学大学院博士後期課程 
井内美由起

〈司会〉同志社女子大学特任教授 
寺川眞知夫
〈司会〉フェリス女学院大学教授 
佐藤裕子
高橋虫麻呂の旅の文芸
―「筑波山に登れる歌」をめぐって―

國學院大學大学院博士後期課程 
森淳

志賀直哉「城の崎にて」の形成
―「城の崎にて」から「城崎にて」へ―

尾道大学教授 
寺杣雅人

〈司会〉東洋大学教授 
菊地義裕
〈司会〉フェリス女学院大学教授 
佐藤裕子
12:00~13:00
13:00~15:40

A会場(第2講義館K301教室)

総合司会/
本学会常任委員・東洋大学教授
千艘秋男

B会場(第2講義館K302教室)

総合司会/
本学会常任委員・奈良大学教授
上野誠
万葉集における宴席歌の手法

宮城学院高等学校教諭 
阿部りか

中原中也の歌―韻律の研究

日本学術振興会特別研究員 
小澤真

〈司会〉國學院大學兼任講師 
城﨑陽子
〈司会〉富山大学教授 
金子幸代
『源氏物語』の被け物
―「若菜上」巻「女の装束に細長を添へて」の表現を中心に―

國學院大學大学院博士後期課程 
畠山大二郎

西脇順三郎の古代観について

修文大学短期大学部准教授 
太田昌孝

〈司会〉東京学芸大学教授 
河添房江
〈司会〉同志社大学教授 
田中励儀
『和泉式部日記』の紅葉狩をめぐる表現構造
―「高瀬舟」を起点として―

フェリス女学院大学博士後期課程 
加藤和泉

開高健の釣魚に関する考察
―生と死をみつめる視線―

法政大学女子高等学校講師 
杉崎輝久

〈司会〉昭和女子大学教授 
大倉比呂志
〈司会〉同志社大学教授 
田中励儀
歌題集成書『明題古今抄』について

神戸女学院大学教授 
藏中さやか

 
〈司会〉二松学舎大学専任講師 
五月女肇志
 
15:45~16:10
 

第3日 11月29日(月)

報告

全国大学国語国文学会第102回大会

第102回大会は無事終了しました。

第102回大会の公開シンポジウムでは、「〈歌〉のちから」をテーマに、歌謡や和歌、さらに声の本質について考察を深めました。


全国大学国語国文学会第102回大会

中西進氏(本学会会長)の基調講演「好色・幽玄のこと」では、和歌が心のやさしさ(好色)と神異なるものへの畏れ(幽玄)からなる、普遍的かつ日常的なものであることが説かれました。またパネルディスカッションでは、馬場光子氏(日本中世文学・歌謡史)は、歌謡の声の力が異界の神の心を揺さぶるものであると論じられ、安森敏隆氏(日本近代文学)は「命」を見つめた近現代の短歌を取り上げられ、大内典氏(仏教音楽)は、日本で独自に発達した声明の声の力を明らかにされました。古典と近代を往還しながら、〈うた〉の持つ根源的な力を見つめることとなりました。

全国大学国語国文学会第102回大会

パネリストによる報告を受けた議論では、〈うた〉は救いたりえるか、散文の成立は〈うた〉にどのような影響を与えたか、〈うた〉にとって形式はどのような意味を持つか(音律や曲調の違いは何を意味するか)などの論点を中心に、本質的な議論が交わされました。この公開シンポジウムの成果は、機関誌『文学・語学』第199号に掲載されます。

なお、研究奨励賞には、井内美由起氏(早稲田大学大学院博士課程後期)の「『彼岸過迄』論―「洋杖(ステッキ)」と「傘」の隣接を起点として―」が選ばれました。

(広報委員会記)


第101回大会(平成22年度夏季大会)

案 内

日にち: 平成22年(2010)6月5日(土)、6日(日)、7日(月)
会 場: 同志社女子大学(今出川キャンパス)
〒601-0893 京都市上京区今出川寺通リ寺町西入ル
交 通: 地下鉄今出川駅3番出口(京都駅側の改札を出て左の階段)から地上に出、烏丸・今出川の交差点の横断歩道を渡らず、左手に進み、京都御苑と同志社大学の間の道(今出川通)を東(山)の方へと進む二つ目の信号(点滅信号)の所が正門
http://www.dwc.doshisha.ac.jp/access/access02.html
連絡先: 075-251-4106(直通) 同志社女子大学表象文化学部日本語日本文学科事務室
tyasumor@dwc.doshisha.ac.jp

第1日 6月5日(土)

11:00~12:00
12:30~
13:00~13:10
 
13:10~17:30 公開シンポジウム テーマ「日本文学における補完の関係」
13:10~14:10
14:30~17:30
 
18:00~19:30
 

第2日 6月6日(日)

9:30~
10:00~12:00

A会場(純正館3階S301教室)

本学会常任委員・宮城学院女子大学教授
犬飼公之

B会場(純正館3階S303教室)

本学会常任委員・青山学院大学教授
安田尚道
『日本霊異記』に描かれた地獄の性格

同志社女子大学大学院研究生 
片山由美

鶴峰戊申『洋語背誦歌』をめぐって

同志社大学大学院博士課程後期 
丸山健一郎

〈司会〉東京大学教授 
三角洋一
〈司会〉国際基督教大学アジア文化研究所客員所員 
飛田良文
口伝・記録と説話

同志社女子大学嘱託講師 
佐藤愛弓

『諸道聴耳世間狙』と演劇
―巻五の二「祈祷はなでこむ天狗の羽箒」と『霧太郎天狗酒醼』について―

東洋高等学校非常勤講師 
大野絵美子

〈司会〉東京大学教授 
三角洋一
〈司会〉国際基督教大学アジア文化研究所客員所員 
飛田良文
春日なる三笠の山に出し月
―平城京の東―

奈良大学教授 
上野誠

三宅花圃「萩桔梗」論
―女性の運命への視点―

鵠沼高等学校非常勤講師 
岡西愛濃

〈司会〉東洋大学教授 
菊地義裕
〈司会〉奈良教育大学准教授 
日高佳紀
12:00~13:00
13:00~15:00

A会場(純正館3階S301教室)

本学会常任委員・東洋大学教授
千艘秋男

B会場(純正館3階S303教室)

本学会常任委員・和洋女子大学教授
木谷喜美枝
『源氏物語』「同じ心」考
―薫と大君を中心に―

同志社女子大学大学院博士課程前期 
安永美保

夏目漱石「倫敦塔」
―〈鳴らない音〉から立ち上がる作品世界―

フェリス女学院大学大学院博士課程後期 
山本真里江

〈司会〉相模女子大学教授 
後藤幸良
〈司会〉早稲田大学教授 
石原千秋
落葉の宮と「食」
―夕霧巻の方法として―

フェリス女学院大学大学院博士課程後期 
堀江マサ子

女たちのネットワーク
―夏目漱石『明暗』論―

早稲田大学大学院博士課程前期 
伊藤かおり

〈司会〉相模女子大学教授 
後藤幸良
〈司会〉東海大学名誉教授 
小泉浩一郎
『蜻蛉日記』と「今」を表わす時間表現
―「過ぎにし年月ごろのこと」の現在化と「日記」意識―

ソウル大学人文学研究院HK教授 
李美淑

日本文学と狂気あるいは精神病理学

高知女子大学教授 
林美朗

〈司会〉武蔵野大学教授 
川村裕子
〈司会〉和洋女子大学教授 
仁平道明
15:10~
 

第3日 6月7日(月)

報告

全国大学国語国文学会第101回大会

第101回大会は無事終了しました。

第101回大会の公開シンポジウムでは、「日本文学における補完の関係」という新しいテーマに取り組みました。「補完」という視点は、従来の“受容”や“影響”という見方を超えて、複数の文学が双方向的に影響し合いながら完成に向かう、というダイナミックなプロセスを捉えようとするものです。

全国大学国語国文学会第101回大会

ニコラス・J・ティール氏の基調講演「日本の短詩形文学と外国の短詩形文学の関係」では、まず、氏が日本の和歌を通じて再発見した、イギリスの短詩の歴史が紹介され、次に19世紀以来の和歌の英訳の歩みが具体的に示されました。そして、日本の短詩形文学が、『ギリシャ詞華集』やペルシャの『ルバイヤート』などとともに、大きな刺激となり、今日のイギリス・アメリカ文学において短詩形文学が広がりを見せていることが紹介されました。

またパネルディスカッションでは、それぞれのパネリストが、文学における「補完」とは何かを思索しながら、日本文学への新しいアプローチを試みました。

上野誠氏(日本上代文学)は、日本文学研究を進めるにあたって、他分野との対話という自覚的な「補完」が必要であることを強調されました。

本間洋一氏(日本漢文学)は、中国古典詩と対照することで初めて見えてくる、若山牧水の短歌や高村光太郎の詩の心を鮮やかに示されました。

関口安義氏(日本近代文学)は、芥川龍之介「河童」の〈不安〉が、1920~30年代という時代の〈不安〉の表れであることを、芥川が利用した文献の詳細な検討を通じて明らかにされました。

ロバート・キャンベル氏特別講演  パネルディスカッション

“受容”“影響”という見方を問い直すとともに、新しい文学研究の可能性を示した、この公開シンポジウムの成果は、機関誌『文学・語学』第198号に掲載されます。

なお、研究奨励賞には、岡西愛濃氏(鵠沼高等学校非常勤講師)の「三宅花圃『萩桔梗』論-女性の運命への視点-」が選ばれました。

(広報委員会記)


第100回記念大会(平成21年度冬季大会)

案 内

日にち: 平成21年(2009)12月12日(土)、13日(日)、14日(月)
会 場: 青山学院大学 青山キャンパス
〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25
電 話: 03-3409-7917 青山学院大学文学部日本文学科研究室
(JR山手線「渋谷」ハチ公口より宮益坂の左側(北側)の歩道をのぼり徒歩12分/地下鉄「表参道」B1出口より西へ徒歩6分)

○構内には自動車は入れません。電車をご利用ください。
○13日(日)には学内の食堂は営業しておりません。
○本大会に関することは、大会会場校にご連絡をお願いします。
○学会費納入は大会会場では行いません。
○12月14日(月)の文学実地踏査は、大会会場校が付近の文学遺跡の案内図を用意しています。


第1日 12月12日(土)

11:00~12:30
13:00~
13:30~13:40
 
13:40~17:30(14号館12階大会議室)公開シンポジウム テーマ「日本語はどこへ行くのか―グローバル化の荒波の中で―」
13:40~14:40
15:00~17:30
 
18:00~19:30
 

第2日 12月13日(日)

10:00~
10:30~11:50
総合司会

A会場(15号館4階15405教室)

本学会常任委員・和洋女子大学教授
木谷喜美枝

B会場(15号館4階15406教室)

本学常任委員・宮城女学院大学教授
犬飼公之
10:30~11:10 文末表現からみた明治期における小説の文章

東洋大学非常勤講師 
田貝和子

検税使大伴卿の筑波山に登る時の歌
―下級官僚虫麻呂歌の志向―

福岡女学院大学非常勤講師 
西地貴子

〈司 会〉滋賀短期大学教授 
柿木重宜
〈司 会〉國學院大學教授 
辰巳正明
11:10~11:50 反対語における構造分析
―漢字教育から文章論教育へ―

北澤・瀬田中学校非常勤講師 
中村道広

『和泉式部日記』の服飾表現
―帥宮の「出だし袿」を中心として―

國學院大學大学院博士課程後期 
渡辺開紀

〈司 会〉滋賀短期大学教授 柿木重宜 〈司 会〉中央大学附属高等学校教諭 
金井利浩
11:50~13:00
13:00~15:00
総合司会

A会場(15号館4階15405教室)

本学会常任委員・和洋女子大学教授
木谷喜美枝

B会場(15号館4階15406教室)

本学常任委員・宮城女学院大学教授
犬飼公之
13:00~13:40 古代語における係助詞「は」の「取り立て」用法

精華女子短期大学助教 
川俣沙織

西行「おほかたの露」の歌
―『御裳濯河歌合』十八番歌の俊成判詞との関係から―

國學院大學研究開発推進機構PD研究員 
荒木優也

〈司 会〉青山学院大学教授 近藤泰弘 〈司 会〉二松学舎大学講師 
五月女肇志
13:40~14:20 題目の範囲と真の題目

熊本県立大学教授 
半藤英明

森鷗外『文づかひ』論

東海大学非常勤講師 
小川康子

〈司 会〉大妻女子大学教授 吉田光浩 〈司 会〉富山大学教授 金子幸代
14:20~15:00 日本社会における意識・認識の記号化:日欧語の対照研究から

ノートルダム清心女子大学教授 
氏家洋子

石川淳「新釈古事記」論

青山学院大学大学院博士課程後期 
帆苅基生

〈司 会〉大妻女子大学教授 吉田光浩 〈司 会〉東京成徳大学准教授 
庄司達也
15:00~
 

第3日 12月14日(月)

報告

全国大学国語国文学会第百回記念大会

第100回記念大会は無事終了しました。

公開シンポジウムでは、充実した議論が交わされました。ロバート・キャンベル氏の特別講演「日本語から世界に向かう―『米欧回覧実記』と明治初期の啓蒙主義―」では、久米邦武著『米欧回覧実記』についての注釈作業の成果をもとに、わかりやすく読んで人を飽きさせない書物として、『米欧回覧実記』の文体が生み出されてゆく過程が、生々しく示されました。

またパネルディスカッションでは、2008年10月に刊行された、水村美苗氏『日本語が亡びる時 英語の世紀の中で』(筑摩書房)の問題提起を真正面から受け止めた報告が、日本文学・日本語学・国語教育学のそれぞれの分野の専門家からなされました。

飛田良文氏(日本語学)は、日本語の文構造が世界の言語の中で決して特殊なものでなく、今後大きな可能性を持つ言語であることを示されました。勝原晴希氏(日本近代文学)は、ことばが無表情な記号となっていった日本近代詩の歴史をたどりながら、象徴としてのことばを取り戻すことの重要さを説かれました。原國人氏(国語教育学)は、世界の多元化が進む中で、日本語の必要性が一層強まることを指摘され、そして世田谷教育特区教科「日本語」の実践の成果を紹介されました。

ロバート・キャンベル氏特別講演  パネルディスカッション

今後の日本語のために、研究者に何ができるかを考えたこの公開シンポジウムの成果は、機関誌『文学・語学』第196号に掲載されます。

なお、研究発表奨励賞には、帆苅基生氏(青山学院大学大学院博士課程後期)の「石川淳『新釈古事記』論」が選ばれ、閉会式にて賞が授与されました。

(広報委員会記)