大会

第124回大会(対面とオンライン〈Zoom〉によるハイブリッド大会)

参加方法

○会員外の方もシンポジウム・研究発表会には参加できます。来聴を歓迎します。ただし、会場の密を避けるために、会員外の方は遠隔参加のみとなります

○参加希望者は、
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScow7GgJBLNfyOJvF_nt5gtfoLw9eVO3U_A_QoznpFASECNHA/viewform
にアクセスして参加申込みフォームより申し込んで下さい。会員の方でそれが難しい方は、大会案内要旨集をご覧下さい。
12月4日(土)必着で申し込んで下さい。

○申し込まれた方には、申し込み締切り後にメールまたは郵送にて参加のための情報をお伝えします。大会当日より数日前となります。

○新型コロナウイルスの感染防止のため、校舎内での自由な飲食はできません。

○大会に参加されるにあたって、発表要旨、オンラインで使用するスライドや動画、配付資料等の著作権は、発表者に帰属します。録画、録音、断りのない再配布、二次利用は禁止とします。

○新型コロナウイルス感染症の拡大状況によっては、全面オンラインに変更になる場合があります。

大会プログラム

第1日 12月11日(土)

11:00~12:00
12:15~12:45
12:45~
〈大会テーマ〉
なぜ時代は古典を必要としたのか―注釈の方法とその意義―

作品は読み継がれることで古典として伝わってきた。そして、人々は古典を読むために様々な典拠を渉猟し、注釈書を生み出してきた。つまり、古典を読み、理解するということは注釈活動そのものであり、私たちが注釈を読むことは、古典を読むことと等しいともいえよう。
本シンポジウムでは、古代以来の注釈活動に着目して、日本古典文学研究の歴史や課題を確認しつつ、日本文学研究の将来を展望してみたい。従来、作品ごとの注釈史を検討する機会は多くあったが、作品や時代、分野という領域を越えて注釈という「営み」を考えることは多くなかった。文学史の視点から、これまで幾度となく繰り返されてきた古典注釈の在り方をめぐる問題を再検討し、注釈する行為とはいかなるものかを考える。古典を注釈する人々に敬意を払い、現代における古典注釈の位相を確かめることができるだろう。

コーディネーター/司会  國學院大學准教授 渡邉卓


第2日 12月12日(日)

9:30~
10:00~15:30
10:00~12:10
12:10~13:10
13:10~14:40
10:00~12:10
15:00~15:30


令和3年度夏季大会(オンライン)の参加方法について

夏季大会は6月5日(土)、6日(日)に、ネット会議アプリ「Zoom」のウェビナー機能を使って、「リアルタイム中継型」で行います。学会HPの大会ページからIDとパスワードを使って入る特設ページを設けましたので、そこを経由して簡単にご参加いただけます。このページに発表資料も提示されます。参加申込みをされた方(含会員外)は、メールでお伝えするIDとパスワードで特設ページにお入りください。



第123回大会(令和3年度夏季・Zoomによるオンライン大会)

参加方法

○会員外の方もシンポジウム・研究発表会には参加できます。来聴を歓迎します。

○参加希望者は、
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdgO_j-oAchpQ0F6l5gN4gNGn4IGS00lkuz4M__uV-NbeBnMg/viewform
にアクセスして参加申込みフォームより申し込んでください。会員の方でそれが難しい方は、大会案内要旨集をご覧下さい。
5月29日(土)必着で申込んで下さい。

○申込まれた方には、申込み締切り後にメールまたは郵送にて参加情報をお伝えします。

○大会に参加されるにあたって、発表要旨、オンラインで使用するスライドや動画、配付資料等の著作権は、発表者に帰属します。録画、録音、断りのない再配布、二次利用は禁止とします。

大会プログラム

第一日 6月5日(土)

10:30~11:30
11:45~12:30
13:00~
13:30~
〈大会テーマ〉
動物・自然・環境 ―「文学」研究との接点をめぐって

近年、ディネシュ・J・ワディウェル『現代思想からの動物論』など、動物の表象から人間の社会、歴史を哲学的に考え直そうとする動きがさかんになってきている。クッツェーの『動物のいのち』に収められた講演、アガンベン『ホモ・サケル』、デリダ『獣と主権者』などの仕事は、我々が動物とみなすこと自体の背後にある「政治性」の問題を明らかにしてきた。
日本近代文学の側からも村上克尚『動物の声、他者の声』のように、この動きに呼応する研究が始まっており、文学研究における動物表象の研究も、新しいフェーズに入りつつあるように思われる。
また、これらの研究から見えることは、動物の表象の研究は、同時に自然や環境といったものに対する思想とも呼応しており、より広い視野において従来の文学研究の在り方を再考させるものとなっている。
こうした状況を鑑みて、本特集では、動物・自然・環境の表象研究の現在を、文学側から時代横断的に議論しその問題点と可能性を探ってみたい。

コーディネーター/司会   東京学芸大学准教授 疋田雅昭


15:40~16:00
16:00~17:30

第二日目 6月6日(日)

10:00~14:40
10:00~12:10
12:10~13:10
13:10~14:40
10:00~12:10
12:10~13:10
13:10~14:40
15:00~16:00

問い合わせ先

(学会事務局)〒150-8440渋谷区東4-10-28
國學院大學若木タワー11階大石泰夫研究室内
全国大学国語国文学会事務局
zenkoku.office.2020@gmail.com

報告

第123回夏季大会は東京学芸大学での開催を目指していましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、前回に引き続きオンライン開催となりました。大会シンポジウムについて、以下に概要をご報告します。

疋田雅昭氏(東京学芸大学准教授)のコーディネートにより、「動物・自然・環境―「文学」研究との接点をめぐって」をテーマに、動物の表象から人間の社会や歴史を哲学的に考え直そうとする近年の動きと日本文学における動物表象研究について、時代横断的に議論されました。

西原志保氏(共愛学園前橋国際大学・大東文化大学非常勤講師)は、「自然/人工と生殖―『源氏物語』における動物と人形」と題して、「サイボーグ」と「伴侶種」に注目するアメリカの生物学系フェミニスト、ダナ・ハラウェイの議論を踏まえつつ『源氏物語』の女三の宮の「猫」と紫の上の「雀」、浮舟の「犬」の比較を通して動物の表象について述べられ、さらに川端康成「水晶幻想」、笙野頼子『愛別外猫雑記』『S倉迷妄通信』『水晶内制度』、松浦理英子『犬身』にも言及されました。

林晃平氏(北海道大学アイヌ先住民研究センター客員研究員)は、「蓑亀は動物なのか―亀を視点とした浦島伝説の展開」と題して、『万葉集』等に記された古代の「浦島子」と中世の御伽草子『浦嶋太郎』の「浦島太郎」との相違点を指摘したうえで、文中では単に「亀」とのみ記されていたものが近世社会において創出された幻獣である「蓑亀」として描かれ、さらに海亀へと変遷したことを指摘し、動物が各時代を背景に存在し社会と共に変化することについて述べられました。

村上克尚氏(東京大学大学院総合文化研究科准教授)は、「人間を再考する―戦後文学と震災後文学における動物の主題を繋いで」と題して、日本近現代文学史において人間と動物の境界線が主題とされた時期が戦後文学と震災後文学との2回あることを指摘したうえで、大江健三郎「奇妙な仕事」(1957年)と木村友祐「聖地Cs」(2014年)を取り上げて「人間」と「動物」との境界線自体を問い直し、それが多分に政治的なものであり、文学が動物をどう描くかは人間がどう生き延びるかという問題と結びつくことを述べられました。

ディスカッションでは、疋田氏による司会のもと、まず登壇者間での質疑応答が行われ、その後それぞれの講演に対する会場からの質問も取り上げることで議論が深められました。動物の表象の研究が各時代における自然や環境といったものに対する思想と呼応していることが再確認され、今後の文学研究の在り方について示唆的なシンポジウムとなりました。

詳細については、今後刊行する『文学・語学』に掲載される予定です。

(文責 広報・国際担当)