ケミカルレスサーマルCTP

CTPとは

CTPはコンピュータトゥープレートの略で、コンピュータのデータを印刷するための刷版に加工する装置です。オフセット印刷ではこの刷版がなければ印刷できませんので、印刷工程の中では非常に重要な装置といえます。1枚の刷版で、だいたい5万枚から10万枚の印刷をすることができます。印刷の原版作成装置と言うことになりましょうか。

原理は巨大なレーザープリンタと考えていただければ間違えありません。普通のプリンタが紙に印字するのに対し、CTPはアルミのPS版というものに印字します。レーザーが強力、安価になった21世紀になって印刷業界でも幅広く使われるようになった技術です。CTPが登場するまでは、巨大なカメラを使ったフィルム製版システムが一般的でした。CTPとなって、フィルムを介さず、コンピュータのデータを直接刷版に印字できるようになりました。フィルムを使わないフィルムレスは鉛活字印刷から平版印刷への移行に匹敵する印刷技術の革命であり、印刷デジタル化の最終段階でもありました。


ケミカルレスサーマル

中西印刷では2005年、サーマルCTP Agfa ExcaliburとケミカルレスサーマルプレートAgfa Azuraシステムを導入しました。CTPは中西印刷としては2台目ですが、今回のシステムでは非常な高速運転が可能で、1時間に20版もの刷版を出力することができます。ケミカルレスサーマルとしては中西印刷が関西では初めての導入と言うことになります。サーマルは熱による印字システムでそれほど珍しくありませんが、ケミカルレスとはどういうことでしょうか。

ケミカルレスとはChemical less 化学薬品を使わないという意味です。印刷製版はフィルム製版の時代から写真技術の延長ということもあって、現像液というかたちで多くの化学薬品を使ってきました。当然、これらの化学薬品については、環境汚染をおこさないよう十分注意を払ってきましたが、どこかで廃液処理というかたちで環境に負担をかけていることは確かです。

Azuraはこうした現像液不要のシステムです。完全な現像レスではありませんが、必要なのはわずかな水とガム液で強アルカリ性の各種化学薬品はまったくつかわないですみます。スピードだけをとりあげればもっと速いCTPシステムはいくらでもありましたが、中西印刷は環境に優しい、Agfa Azuraを選択しました。環境への配慮は未来への子供たちにとってわれわれの世代の義務だと思っています。生産性と環境保護を天秤にかけるのでなく、両方もバランスよく発展させる中西印刷のポリシーがここにもあらわれています。


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