日本神経内分泌学会

理事長からのメッセージ

理事長 有馬 寛
(名古屋大学大学院
医学系研究科糖尿病・
内分泌内科学)

この度、日本神経内分泌学会理事長に就任しました、名古屋大学大学院医学系研究科糖尿病・内分泌内科学の有馬寛です。まずは自己紹介をさせていただきます。私は1988年に名古屋大学医学部を卒業し、大磯ユタカ先生が率いる名古屋大学医学部第一内科の内分泌教室に入局しました。そして、1993年にラットにおけるバソプレシンの合成・分泌に関する基礎的研究を開始しました。1998年からは米国NIHのDr. Aguileraのラボに留学し、Dr. Gainerのラボにも通いながら視床下部器官培養におけるバソプレシンの遺伝子発現に関する研究に取り組みました。2001年に帰国し、その後もバソプレシンの基礎的研究を継続するとともに、中枢神経によるエネルギーバランスの調節に関する基礎研究や各種視床下部下垂体疾患の臨床研究を行っています。すなわち、私は一貫して神経内分泌学の研究に取り組んでまいりました。
私が日本神経内分泌学会の学術集会には初めて参加したのは、日本神経内分泌学会がまだ神経内分泌分科会と呼ばれていた1993年、横浜市立大学の木邑富久子先生が開催された第20回の学術集会でした。その時の集会での発表を私が理解できたとはとても言えませんが、神経内分泌学の深遠さと魅力を感じ、自分も神経内分泌学を専門とし、いつかはこの集会で発表したいと思ったことを覚えています。それから30年の月日が流れました。まさに光陰矢の如し。
COVID-19のため、2020年は日本神経内分泌学会学術集会の開催は見送られました。しかしながら、2021年は奈良県立医科大学の西真弓先生が、2022年は自治医科大学の尾仲達史先生がそれぞれ現地で学術集会が開催されました。私も学術集会に現地参加し、発表を視聴して、私たちがCOVID-19に振り回されている間も神経内分泌学が発展していることを感じるとともに、神経内分泌学の重要性は今後益々増加するであろうことを確信しました。一方で、日本神経内分泌学会の会員数が年々減っていることも事実です。これは日本神経内分泌学会だけに限った話でありませんが、目をそらすことはできない現実であります。日本神経内分泌学会は基礎と臨床の会員から構成されており、学術集会では基礎と臨床の発表が混在しています。すなわち、学術集会に参加した基礎の先生は臨床を、臨床の先生は基礎を学ぶことができます。会員数を直接増やす手立てにはならないかもしれませんが、まずは充実した年次学術集会を継続して開催し、本学会の魅力を内外に示したいと考えています。
2022年にグラスゴーで開催された国際神経内分泌学会 (ICN2022)にて、ICN2026は日本で開催されることが決定しました。ICN2026を通じて、日本神経内分泌学会の取り組みを世界にもアピールしたいと思います。会員の皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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