理事長からのメッセージ
理事長 大塚 文男(岡山大学学術研究院医歯薬学域・
総合内科学)
この度、有馬 寛前理事長の後を引き継ぎ、日本神経内分泌学会理事長に就任致しました岡山大学学術研究院医歯薬学域・総合内科学の大塚文男と申します。大変、身の引き締まる思いでございます。学会の活性化と本分野の発展のために尽力したいと存じます。
本学会は昭和42年(1967年)に始まった学術集会を起点に、平成7年(1995年)に現在の学会として名称変更し、半世紀を超える歴史を有しております。現在、約520名の会員を擁する学会として活動しており、1999年から歴代理事長(齊藤壽一先生、千原和夫先生、須田俊宏先生、大磯ユタカ先生、島津 章先生、中里雅光先生、上田陽一先生、小澤一史先生、有馬 寛先生)のリーダーシップのもと、学術の進展と人材育成に努めてまいりました。川上賞、若手研究奨励賞(YIA)、臨床神経内分泌優秀賞などの顕彰制度や若手研究助成、そして若手研究者による「NGENES」の活躍によって、幅広い世代の研究活動を支援している点も本学会の特徴です。本学会は2001年より国際神経内分泌連盟(INF)に加盟し、2026年7月には有馬 寛会長のもと、第52回学術集会と第11回国際神経内分泌学会(ICN)が名古屋市においてジョイント開催される好機を迎え、本学会の活動がグローバルに躍進する貴重な機会となります。
神経内分泌学は、基礎医学から臨床医学に至るまで広範な領域を包含し、解剖学・生理学・生化学・分子生物学・病理学といった基礎分野に加え、内科学・小児科学・産婦人科学・脳神経外科学など多様な臨床領域、さらには理学・薬学・農学・水産学に至るまで、学際的な研究者によって支えられています。視床下部や下垂体を中心とする神経内分泌系は全身の恒常性維持に深く関与し、基礎と臨床の接点が豊富な分野です。学術集会においては、基礎と臨床の融合を重視し、相互理解を深める場が創出されていることが大きな特色であります。さらに本分野は、知覚や行動、生殖、性差、代謝調節など多岐にわたる生命現象を対象とし、その裾野の広さと学術的奥行きは極めて大きいと言えます。近年では、本分野の新たな知見に基づく創薬や治療法の開発が進み、臨床応用も着実に広がりつつあります。本学会の今後の発展と更なる進化に向けて、自身の得意とする総合的かつ分野横断的な視点からも、一層貢献したいと考えております。
結びに、会員の皆様のご理解とご協力、ご支援のほど、どうかよろしくお願い申し上げます。
